レディースバッグ企画製造販売会社「ツタハラ」(本社・大阪市)が12日、兵庫県豊岡市出石町に、日本のかばん作りの歴史を体感できる観光客向けの体験型ショップ「かばんの館」をグランドオープンさせた。閉店した食品スーパーの店舗を改修し、カフェコーナーもある。

 「かばんの館」は同市神美台の豊岡中核工業団地にあったが、創業者が高齢を理由に2022年、ツタハラに事業譲渡。今年1月に出石町へ移転し、プレオープンした。

 約500平方メートルの店舗では、地域ブランド「豊岡鞄(かばん)」の販売コーナーのほか、日本各地で作られたバッグや財布、小銭入れなど約1千点を展示販売している。レディースバッグの品ぞろえの豊富さが最大の特徴で、日本製革バッグが1万2千〜2万5千円(税込み)程度、合成皮革バッグが5900〜7900円(同)が中心となっている。

 子どもも体験できる工房があり、ミニバッグや名刺入れ、コインケースが1100〜2200円(同)で作れる。

 蔦原(つたはら)智弘社長(44)は、「かばんのテーマパークのような観光施設として、出石のランドマークの一つになれば」と話す。

 木曜定休。午前9時半〜午後5時。問い合わせは「かばんの館」(0796・52・5999)へ。(菱山出)