能登半島地震の被災地復興を後押ししようと、京都三条会商店街(中京区)が26日、能登半島の特産品を販売する3日間限定のアンテナショップを開いた。27日は午後5時、28日は午前10時に開店し、売り切れ次第、店じまい。「買って食べて飲んで、復興を支援して」と呼びかけている。

 京都三条会商店街は110年の歴史があり、三条堀川〜三条千本の約800メートルのアーケードに185店が軒を連ねる。

 27日午後5〜9時に「キラキラマーケット」と題した夜店イベントを開催するのに合わせ、空き店舗にアンテナショップを開くことにした。

 ひと肌脱いだのは、京都石川県人会のメンバーたちだ。商店街側から「特産品を売ってもらえないか」と声をかけられ、会員がツテを頼って商品を仕入れた。「無料で出店させていただき、ありがたいことやと思います」と、県人会の幹事長の辰野六雄さん(80)と副会長の米田喜憲さん(77)。

 26日は店頭に穴水のカキや輪島の赤魚、じぶ煮の缶詰、地みそ、地酒、地ワインなどが並び、開店準備中から飛ぶように売れた。

 夜店イベントに参加する商店街の80店が負担する一口千円以上の出店料も、全額が復興支援の義援金に回される。(日比野容子)