2025年大阪・関西万博のパビリオン「いのちの遊び場 クラゲ館」で、兵庫県丹波篠山市に窯元が集まる「丹波焼」の部材が使われることになった。六古窯日本遺産活用協議会の万博協賛事業。

 クラゲ館は、ジャズピアニストで数学者、教育者の中島さち子さんがプロデューサーを務める。水場をイメージする館内で、丹波焼の部材が使われる予定という。クレイバーと呼ばれる素焼きの部材(長さ20センチ、幅4.5センチ、厚さ2.6センチ)を、越前焼、瀬戸焼、常滑焼、信楽焼、備前焼とともに計4200枚つくる。

 丹波焼では、50軒の窯元が計800枚を6月上旬までに納品する。丹山窯の森本芳弘さん(58)は、粘土を切り取って、「丹波焼」の型をクレイバーへ押していった。「クラゲ館を通じて、丹波焼をはじめ六古窯を広く知ってもらいたいですね」と期待している。(青木康行)