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 3月29日に開幕を迎えた2024年のプロ野球。幸先の良いスタートを切った選手がいる一方で、開幕からファームでの調整が続く選手もいる。特に主力野手が出遅れることは、チームの得点力にも大きな影響を与えることとなる。そこで今回は、早期の復帰が望まれているチームの主力打者を紹介したい。

 

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秋広優人(読売ジャイアンツ)


・投打:右投左打
・身長/体重:200cm/100kg
・生年月日:2002年9月17日
・経歴:二松学舎大付高
・ドラフト:2020年ドラフト5位

 
 昨季、飛躍を遂げた秋広優人だが、熾烈な競争に敗れて開幕一軍入りを逃した。
 
 2020年ドラフト5位指名で読売ジャイアンツの一員となった秋広。高卒3年目の昨季は、プロ初本塁打を皮切りにレギュラー奪取に成功。一時は3番打者としてスタメン出場を続けるなど、打線の中心を担った。
 

 
 シーズン後半はやや失速したが、最終的に121試合に出場し、打率.273(規定未満)、10本塁打、41打点の好成績をマーク。
 
 同秋には「アジアプロ野球チャンピオンシップ2023」で侍ジャパン日本代表に選出。ただ、同大会では2試合出場で6打数0安打と結果を出せなかった。
 
 今季は真価を問われるシーズンとなる中、オープン戦では打率.125(16打数2安打)と低調な数字に。
 
 アピール不足に終わり、阿部慎之助監督から二軍降格を言い渡された。開幕後は二軍でも打撃不振に。ライバルたちに置いていかれないよう、復調したいところだ。

内山壮真(東京ヤクルトスワローズ)


・投打:右投右打
・身長/体重:172cm/76kg
・生年月日:2002年6月30日
・経歴:星稜高
・ドラフト:2020年ドラフト3位

 
 次世代の正捕手候補である内山壮真だが、上半身のコンディション不良で出遅れている。
 
 星稜高では2年夏に遊撃手として甲子園準優勝を経験。同秋以降は正捕手として活躍し、2020年ドラフト3位で東京ヤクルトスワローズに入団した。
 

 
 高卒2年目から正捕手・中村悠平に次ぐ2番手捕手として台頭し、74試合に出場。同年の日本シリーズ第2戦では、9回裏に同点3ランホームランを放ってチームを救った。
 
 昨季からは外野守備にも挑戦し、「7番・右翼」で初の開幕スタメンに抜擢。同年は94試合出場で打率.229、6本塁打、27打点をマーク。7月17日の試合では逆転満塁ホームランを含む、1試合2ホームランを放つパンチ力も見せた。
 
 高卒4年目の今季は、三塁守備にも挑戦していたが、オープン戦終盤で戦線離脱。開幕を二軍で迎えることになった。
 
 故障者が多いチーム状況だけに、早期の戦列復帰が望まれる。

岡林勇希(中日ドラゴンズ)


・投打:右投左打
・身長/体重:175cm/75kg
・生年月日:2002年2月22日
・経歴:菰野高
・ドラフト:2019年ドラフト5位

 
 攻守で欠かせない存在となっている岡林勇希。しかし、今季は右肩痛の影響でまさかの開幕二軍スタートとなった。
 
 2019年ドラフト5位で中日ドラゴンズに入団。高卒1年目から一軍の舞台を経験すると、高卒3年目の2022年に外野のレギュラーに定着。
 

 
 同年は142試合出場で打率.291、161安打を放って最多安打のタイトルを獲得し、ベストナインも受賞。また、守備面でも高い評価を得て、ゴールデングラブ賞にも選出された。
 
 昨季は全143試合に出場し、打率.279、3本塁打、31打点、12盗塁の好成績をマーク。さらに、2年連続でベストナインとゴールデングラブ賞のW受賞を果たした。
 
 今季もリードオフマンとして活躍が期待されたが、開幕前に右肩痛を起こして戦線離脱。3月下旬に二軍で復帰したが、立浪和義監督は再発を防ぐため、開幕一軍入りを見送った。
 
 岡林が一軍復帰となれば、好調のチームにおいてもさらなる戦力アップとなるだろう。

末包昇大(広島東洋カープ)


・投打:右投右打
・身長/体重:188cm/112kg
・生年月日:1996年5月27日
・経歴:高松商 – 東洋大 – 大阪ガス
・ドラフト:2021年ドラフト6位

 
 昨季は、自身初の2桁本塁打をマークした末包昇大。今季は左膝の故障により、二軍で開幕を迎える結果となった。
 
 末包は、社会人3年目を迎えていた2021年ドラフト会議で、広島東洋カープから6位指名を受けてプロ入り。
 

 
 ルーキーイヤーから「7番・右翼」で開幕スタメンに抜擢されると、いきなり猛打賞を記録する鮮烈デビュー。同年は、31試合出場で打率.299、2本塁打、14打点と期待を抱かせる成績を残した。
 
 昨季は6月から一軍に合流すると、65試合の出場で打率.273、11本塁打、27打点、OPS.862と持ち前の長打力を発揮。
 
 今季はさらなる飛躍が期待されたが、キャンプ直前に左膝を負傷。3月26日の二軍戦で実戦復帰したが、開幕一軍メンバー入りを逃した。
 
 チームではマット・レイノルズ、ジェイク・シャイナーなど右打者の離脱が相次いでいる。末包の打棒が爆発すれば、赤ヘル打線がさらに活性化しそうだ。

ダヤン・ビシエド(中日ドラゴンズ)


・投打:右投右打
・身長/体重:185cm/108kg
・生年月日:1989年3月10日
・経歴:エスクエラデポルテエスパ高 – ホワイトソックス

 
 開幕前には、家庭の事情により一時帰国があったダヤン・ビシエド。来日9年目で初めて開幕一軍メンバーから外れることになった。
 
 2016年に中日ドラゴンズに加わると、来日初年度から119試合出場で22本塁打を記録。2018年には135試合出場で打率.348、26本塁打、99打点、178安打をマークし、首位打者と最多安打に輝いた。
 

 
 その後も打線を牽引し、2020年からは2年連続でゴールデングラブ賞を受賞するなど、攻守でチームの中心的存在に。
 
 しかし、昨季は開幕から状態が上がらず、同年は91試合出場、打率.244、6本塁打、23打点と不本意なシーズンを過ごした。
 
 今季は、同じ一塁のポジションを主戦場とする中田翔の加入で厳しい立場になった上、オープン戦では打率.133(15打数2安打)と寂しい数字に。加えて、3月23日には一時帰国となり、開幕二軍スタートとなった。
 
 現在はファームで調整中だが、やや低調な数字となっている。正念場となる今季だが、もう一花咲かせたい。

石川昂弥(中日ドラゴンズ)


・投打:右投右打
・身長/体重:186cm/100kg
・生年月日:2001年6月22日
・経歴:東邦高
・ドラフト:2019年ドラフト1位

 
 大砲候補として期待が寄せられる石川昂弥だが、今季は開幕二軍スタートとなった。
 
 東邦高では投打の中心として注目を集め、3年春の甲子園では優勝投手になった石川。迎えたドラフト会議では3球団競合の末、中日ドラゴンズへの入団が決まった。
 

 
 ルーキーイヤーから一軍の舞台を経験するも、翌2021年は左尺骨骨折の影響もあって一軍出場なし。2022年は開幕からスタメン起用されたが、5月に左膝前十字靭帯損傷を起こし、長期離脱を強いられた。
 
 故障に泣かされ続けた中、昨季は121試合に出場し、打率.242、13本塁打、45打点とキャリアハイの成績をマーク。
 
 今季はさらなる活躍が求められたが、オープン戦では打率.175(40打数7安打)、1本塁打、3打点と振るわず。同ポジジョンの高橋周平が好調を維持していたこともあり、開幕直前に二軍降格となった。
 
 悔しいスタートとなった今季だが、まずは二軍で目立つ数字を残し、再び一軍の舞台に戻りたい。

 

 

 
【了】