プロ野球 最新情報(最新ニュース)

 2年連続のリーグ優勝から一転、昨季はリーグ5位に沈んだ東京ヤクルトスワローズ。今季は巻き返しを図るシーズンとなり、若手選手の台頭が不可欠といえる。その一方で出場機会に恵まれない選手や、本来のポジションで起用されない選手も少なくない。ここでは、他球団であれば主力となり得る選手を紹介したい。

 

今シーズンのセ・リーグはDAZNで生中継!
月額1270円お得に観るならDMM×DAZNホーダイ[PR]

 

古賀優大


・投打:右投右打
・身長/体重:177cm/83kg
・生年月日:1998年8月7日
・経歴:明徳義塾高
・ドラフト:2016年ドラフト5位

 
 昨季は攻守で高いパフォーマンスを見せた古賀優大だが、正捕手奪取には高い壁が存在する。
 
 明徳義塾高から2016年ドラフト5位で東京ヤクルトスワローズに入団すると、高卒2年目に一軍デビュー。
 

 
 高卒5年目の2021年には、2番手捕手として自己最多の54試合に出場。同年は打率.224とバットでは思うような数字を残せなかったが、貴重な経験を積んだ。
 
 しかし、その後は正捕手の中村悠平や、4学年下の有望株・内山壮真に挟まれる形となり、なかなか出場機会を増やせなかった。
 
 それでも昨季は、38試合の出場ながら打率.294と結果を残し、同年7月にはバックスクリーンへのプロ初本塁打を記録。守備面では盗塁阻止率.375をマークするなど、攻守で存在感を発揮した。
 
 今季は出遅れている古賀だが、他球団であれば正捕手を担える可能性を秘めた選手だろう。

丸山和郁


・投打:左投左打
・身長/体重:174cm/80kg
・生年月日:1999年7月18日
・経歴:前橋育英高 – 明治大
・ドラフト:2021年ドラフト2位

 
 チームでは外野のスーパーサブとしての地位を確立している丸山和郁。今季はバットでも存在感を示している。
 
 明治大では、4年時に2季連続でベストナインを受賞。俊足強肩の外野手として高く評価され、2021年ドラフト2位で東京ヤクルトスワローズに入団した。
 

 
 ルーキーイヤーから開幕一軍入りすると、同年9月にはリーグ優勝を決めるサヨナラ打を放ってヒーローに。同年は71試合出場で打率.233、1本塁打、9打点、2盗塁の成績で終えた。
 
 昨季も代走や守備固めでの出場がメインとなり、67試合の出場で打率.206、7盗塁の成績に。盗塁数は増やしたものの、打撃面で課題を残した。
 
 今季はオープン戦こそ目立つ数字を残せなかったが、開幕一軍を勝ち取った。レギュラーシーズンに入ってからは、少ない打席数の中でも結果を残している。
 
 塩見泰隆やドミンゴ・サンタナの存在もあり、途中出場がメインとなっているが、スタメンで起用しても面白い存在だろう。

宮本丈


・投打:右投左打
・身長/体重:181cm/82kg
・生年月日:1995年4月3日
・経歴:履正社高 – 奈良学園大
・ドラフト:2017年ドラフト6位

 
 優れた選球眼と勝負強い打撃が持ち味の宮本丈。内外野をこなすユーティリティー性も兼ね備えるが、ここまでレギュラー奪取には至っていない。
 
 2017年ドラフト6位で東京ヤクルトスワローズに入団。プロ3年目の2020年には、故障に苦しんだ山田哲人の代わりに出場機会を増やした。
 

 
 同年は94試合出場で打率.274、2本塁打、出塁率.361をマーク。内野のレギュラー定着へ向け、大きな期待を抱かせた。
 
 翌2021年はスタメンの機会こそ減らしたが、代打打率.313と持ち前の打力を発揮。昨季は65試合の出場で打率.222ながら、出塁率.368を記録するなど数字以上の貢献を見せた。
 
 しかし、ここまでのキャリアは主戦場とする二塁には山田哲人の存在があり、控えの立場に甘んじている。
 
 今季で29歳と中堅の域に差し掛かっている宮本。武岡龍世や赤羽由紘といった若手のライバルもいるが、レギュラー奪取を狙っていきたい。

濱田太貴


・投打:右投右打
・身長/体重:177cm/81kg
・生年月日:2000年9月4日
・経歴:明豊高
・ドラフト:2018年ドラフト4位

 
 昨季は初の開幕スタメンを勝ち取り、自己最多の103試合に出場した濱田太貴。しかし、今季は競争に敗れ、開幕はファームからのスタートとなった。
 
 2018年ドラフト4位で東京ヤクルトスワローズに入団。高卒1年目から一軍の舞台を経験すると、翌2020年にはプロ初本塁打を記録した。
 

 
 2021年は上半身のコンディション不良もあって一軍出場なし。それでも、翌2022年は73試合の出場で打率.206ながら、6本塁打を放つなど長打力を発揮した。
 
 昨季は「1番・中堅」で開幕スタメンの座を奪取。同年は一軍を主戦場とし、103試合に出場して打率.234、5本塁打、22打点の成績を残した。
 
 今季はさらなる飛躍が期待されたが、西川遥輝の加入や自身の打撃不振も相まって、開幕一軍入りを逃した。
 
 現在はファームでも打撃で苦しんでおり、ここまで一軍昇格はなし。長打力は大きな魅力となるだけに、状態を上げていきたいところだ。

阪口皓亮


・投打:右投左打
・身長/体重:188cm/90kg
・生年月日:1999年8月15日
・経歴:北海高
・ドラフト:2017年ドラフト3位

 
 今季は先発に回り、オープン戦では防御率1点台と結果を残した阪口皓亮だが、開幕一軍メンバーからは漏れる形となった。
 
 阪口は、北海高から2017年ドラフト3位で横浜DeNAベイスターズに入団した。高卒2年目の5月にプロ初登板初先発を果たすと、5回2安打無失点の好投を披露。幸先の良いスタートを切った。
 

 
 2021年にはプロ初勝利を含む2勝を挙げたが、一軍では不安定な投球が目立ち、ファームを主戦場とするシーズンが続いた。
 
 そんな中、昨季7月に西浦直亨とのトレードで東京ヤクルトスワローズに移籍することになった。
 
 移籍後は救援で13試合に登板し、2ホールド、防御率3.31とまずまずの数字をマーク。今季はオープン戦で3試合登板し、防御率1.80の好成績を残した。
 
 4月20日には今季初登板を果たした阪口だが、4回2/3を投げて5四球7失点。課題の制球力を磨き、先発ローテーションの一角として名を上げたいところだ。

赤羽由紘


・投打:右投右打
・身長/体重:176cm/83kg
・生年月日:2000年6月29日
・経歴:日本ウェルネス信州筑北高 – BC・信濃
・ドラフト:2020年育成選手ドラフト2位

 
 内外野の全ポジションをこなすなど、高い身体能力を誇る赤羽由紘。今季はオープン戦からバットで猛アピールを見せたが、開幕スタメンとはならなかった。
 
 BCリーグ・信濃グランセローズで2年間プレーしたのち、2020年育成選手ドラフト2位で東京ヤクルトスワローズに入団。
 

 
 ルーキーイヤーは、ファームで73試合に出場して6本塁打を放つなど、長打力を発揮。プロ2年目の2022年7月には、支配下登録を勝ち取った。
 
 昨季は初の開幕一軍入りを果たしたが、29試合の出場にとどまり、打率も.174と低調な数字に。それでも、今季のオープン戦では打率.375(16打数6安打)、2本塁打の好成績を残すなど、大きな成長を見せた。
 
 今季も開幕一軍を勝ち取った赤羽。しかし、チームには絶対的なレギュラーが多い状況であり、開幕直後は代走や守備固めといった途中出場がメインになった。
 
 最近は二塁や外野でスタメン出場の機会を得ており、赤羽にとってはチャンスが巡ってきている状況だ。

 

 

 
【了】