◆ 「どういう投法のピッチャーにも対応できる」

 西武は6日、敵地での日本ハム戦に5−2で勝利。先発の隅田知一郎が7回無失点の快投で今季2勝目を挙げると、打線も佐藤龍世と岸潤一郎から今季第1号が飛び出し快勝した。

 0−0の同点で迎えた4回、二死から新外国人のヘスス・アギラーとフランチー・コルデロが連打で一・二塁のチャンスを作る。ここで打席に立った佐藤龍が2ボール1スストライクから4球目の甘く入ったスライダーを強振し、第1号3点先制本塁打をマーク。好投手・加藤貴之の失投を見逃さず、大きな先制点をもたらした。

 この一発で主導権を握った西武は、立て続けに次打者の岸からも本塁打が飛び出しこの回一挙4点を先取。最終回は2点を返されるも、最後は守護神のアルバート・アブレイユが登板して今季4セーブ目を挙げ、連敗を「2」でストップした。

 同日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』では、今季1号を放った佐藤龍が話題に。出演した笘篠賢治氏は「隅田のピッチングを見ていても早く先制点が欲しいっていうところで、これはコントロールミスだと思うんですけど、ここを見事に捉えた。しかもホームランっていう最高の結果をプレゼントした」と語り、チームに流れを呼び寄せた一発を称賛した。

 また笘篠氏は続けて「今年の西武打線は外国人選手がポイントなんですけど、その中でもアギラー選手のコンタクト率が高い」と2試合連続マルチ安打を放った新4番の働きに注目。

 本塁打こそまだ出ていないものの、「そーっとボールが来るのを待ってるんですよね。で、体が前に突っ込んでいかない」と打席での間の取り方を分析し、「外国人選手って変則投手とはなかなか対戦経験が無いんですけど、そういう投手にも待ち方がものすごくいい。どういう球種、どういう投法のピッチャーにも対応できる器用さを持っているので、大いに期待できますね」とカリビアンの適応能力に太鼓判を押した。

 長きに渡り打線をけん引した山川穂高と森友哉が他チームに移籍した西武。昨年はチーム総得点数に本塁打数がそろってリーグ最下位とチームの課題が明白だっただけに、この試合で見せた活躍は西武ファンにとっては明るいニュースとなる。打線の厚みが増した西武の連勝がここからどこまで続くのか、引き続き注目していきたい。


☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』



【動画】佐藤龍&岸の一発で連敗ストップ!/4月6日:日本ハム‐西武戦ハイライト