◆ 初回先頭から6連打は46年ぶりの球団タイ

 DeNAが中日に12-1と大勝。このカード勝ち越しを決め、借金を2まで減らすことに成功した。

 この日は初回から中日先発の涌井秀章を攻め一挙9点のビッグイニングでペースを握ると、3回にも3点を追加。大量得点を得た今季初登板の石田健大は7回1失点で役目を果たすと、後を継いだ石川達也と中川虎大も中日打線を無失点に封じ込め勝利を飾った。

 初回先頭から6連打は46年ぶりの球団タイ、初回の9得点は28年ぶり3回目と稀に見る大爆発を見せたDeNA打線について、1日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』で解説者として出演した谷沢健一氏は「最初の桑原(将志)、そして蝦名(達夫)は、涌井の攻略法を示すことができた」とともに右方向に狙ってヒットにした打撃を評価。その直後に飛び出した牧秀悟のレフトへのホームランには「得意のシンカーをね、待ちに待ってヘッド(を使って)でね振り抜いたね」と称賛。

 またこのカードから1軍に合流し、今日も4安打と“打率.727”の蝦名達夫に「打ち方を見ると、すらっと立って、そして柔らかくテイクバックを取ってですね、上体の力が非常にうまく抜けてんですよね。だからといって腰、下半身はしっかり地についている。 だからヘッドのスピードがインパクトの瞬間に早いですよね」とテクニカルを分析していた。もう一人の解説者の野村弘樹氏も「今もう手のつけようがないみたいですよね」と同意した。

 また今季の打線について「打線としてはちょっと苦しんでたんですよね。ただ、やっぱりこうやって一気にたくさん点を取れたっていうところをキッカケにしてほしいですね」とし「特に牧がね、得点圏打率がちょっと低かったんで。今日はランナーがいるところでホームランも長打も出てたんでね。やっぱりキッカケって大事ですから、今日はそういった試合にしてほしいですよね」とOB目線で打線の奮起に期待した。

 久々の打線爆発で勝利したDeNA。この調子を維持できるのかが、この先の注目ポイントになってくる。


☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』