5月9日(現地時間8日、日付は以下同)。「NBAプレーオフ2024」のウェスタン・カンファレンス・セミファイナルで、ミネソタ・ティンバーウルブズと戦っているデンバー・ナゲッツのジャマール・マレーがメディア応対をこなした。

 マレーは7日にホームのボール・アリーナで行われたシリーズ第2戦の第2クォーター残り4分41秒に、ベンチからレフェリーへ向けてヒートパッドとタオルをコートに投げ入れていた。その後チームメートのケンテイビアス・コールドウェル・ポープがヒートパッドを拾ってサイドラインへ投げたのだが、マレーへ処分が下ることはなく、試合はそのまま続行していた。

 翌7日。NBAは、マレーに対して10万ドル(約1550万円)の罰金処分を科したことを発表したものの、出場停止処分という最悪の事態を回避。ここまでホームで2連敗を喫している昨シーズンの王者は、11日に敵地ターゲット・センターでシリーズ第3戦を迎えるのだが、マレーはこう話していた。

「あれは起きてしまったことだから仕方ない。その責任はすべてこの僕にある。だから次へと進んでいく。2日前のことについて、今はあまり話すことはない」

 5日の第1戦を7点差で落としたナゲッツは、7日の第2戦でリベンジすべく臨むも、リードしたのはアーロン・ゴードンが先制点を挙げた第1クォーター序盤のみで、レギュラーシーズンを含めて今シーズン最少得点の80−106で大敗を喫した。

 左ふくらはぎの張りを抱えるマレーは、その試合でフィールドゴール成功率わずか16.7パーセント(3/18)の計8得点と不発。13リバウンド2アシスト2スティールを残すも、4本のターンオーバーも犯していた。

 ウルブズとのシリーズ2戦を終えた時点で、マレーは平均35.1分12.5得点7.0リバウンド3.0アシスト1.0スティールにフィールドゴール成功率28.1パーセント、3ポイントシュート成功率25.0パーセントに抑え込まれている。

 ウルブズはジェイデン・マクダニエルズを筆頭に、ニキール・アレクサンダー・ウォーカー、アンソニー・エドワーズといった選手たちをマレーへ対峙させており、彼らの高さと長さ、さらにはチームディフェンスに苦戦。

 第3戦でシリーズ初勝利を目指すマレーは「僕らはプレーする準備をしっかりしなきゃいけない。試合がどういう展開になろうと、イライラしてはいけないんだ」と意気込んでいた。

 ナゲッツで指揮を執るマイケル・マローンHC(ヘッドコーチ)は「ジャマールは挽回するさ。それに関しては確信している」と口にしており、「今日の練習で、ジャマールの集中力とエナジーは際立っていたと思う」と、エースガードの復調に大きな期待を寄せている。

 ニコラ・ヨキッチとともにナゲッツを引っ張るマレー。このチームが堅守を誇るウルブズから第3戦で勝利を飾ることができるのか注目していきたい。

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