3日、東京都・後楽園ホールにて『Marvelous 8th Anniversary』が開催。長与千種がバービー人形化することが決まった。

 この日の第1試合では、勝者が希望の対戦相手と試合ができる権利をかけてのバトルロイヤルが開催。
 ZONES、Chi Chi、ウナギ・サヤカ、ブルック・ハボック、高瀬みゆき、青木いつ希、永島千佳世、渡辺智子の8選手が出場した。


 試合が始まると全員が入り乱れて大暴れ。Marvelous所属の渡辺の顔面をみんなで踏みつけながら「Marvelous、8周年おめでとう〜!」と笑顔でポーズを取るなどコミカルな展開が続く。
 ウナギ&高瀬のなにわタッグが結託してグリコポーズからのダブルギロチンドロップを決めるなど躍動していくが、永島や渡辺といったベテラン勢が睨みを効かせて排除していく。
 最後に残ったのは渡辺、青木、Chi Chiの3人。渡辺が圧倒的なパワーで若手2人を蹴散らしていき、青木に幸せのパンケーキプレスからラリアットで貫禄勝利。3カウントを奪って喜ぶ渡辺の一瞬の隙を突いたChi Chiが逆さ押さえ込みで3カウントを奪い、大ベテランから大金星を挙げての優勝を決めた。

 Chi Chiは、諏訪魔&石川修司がプロデュースする女子プロレス団体『Evolution』のエース格。
 全日本式の受け身をみっちり仕込まれてからデビューしたChi Chiは全女時代から生きるベテランたちからも高い評価を受けており、デビュー1年目から他団体に引っ張りだこ。昨年行われた“Yシャツクイーン”を決めるバトルロイヤルでは並み居る強豪を制して優勝を果たすなど、この試合形式では無類の強さを誇る。
 “闘うバービー人形”を自称する可憐な見た目でありながら、一番の武器は負けん気とド根性。華やかな装いとは裏腹な泥臭い試合が持ち味だが、コミカルファイトの適正も高い有望株だ。

 試合後、対戦を希望する相手を聞かれたChi Chiは、迷わず長与千種を指名。
 放送席にいた長与千種は面食らった様子で立ち上がり、「どうしたChi Chi!頭打ったかい?!」と狼狽。
 Chi Chiは「私のお母さんも、おばあちゃんも、ひいおばあちゃんも長与さんのファンなんです!」とアピールするが、長与は「ばあちゃんまでは分かるけどひいばあちゃんは無いだろ?!」と至極真っ当なツッコミ。場内は大爆笑に包まれる。

 長与が対戦形式を問うと、Chi Chiは「私とどっちがバービーになれるかの対決をお願いします!」ととんでもない要求を突きつける。
 長与が「その格好をするの?!長与が?!」と乙女のように恥じらい始めると、観客の1人が「長与!腹括れッ!」と野次を飛ばす。これを受けた長与は「腹括れじゃねーよ!腹絞れって言ってくれよ!……腹出すことになりますけどいいですか?!」とブチ切れつつモジモジする少女のような葛藤を見せる。
 観衆が大歓声でこれを支持すると、長与は「キッツいなあ……」と頭を抱えつつバービー風のピンクのフリフリ新コスチュームを作ることを宣言した。


 バックステージに戻ったChi Chiは、「バービーは誰でもなれるんです。でも、バービーのマインドを持っていないといけないんです。最初の一歩としてピンクのものを着たり、髪の毛を可愛らしくしてみたりして、だんだん個性が出てきて私もバービー、貴女もバービーになっていくんです。最初はピンクを着るところからですね」と長与へアドバイス。
 バービー対決の果てにはプロレスラーとして1vs1で雌雄を決したいという意向も語った。