2024年4月に話題になったクレジット/プリペイドカード関連のトピックスを紹介する。一部、5月発表の話題も取り上げる。

●「楽天ペイ」アプリのポイント還元プログラム変更は6月4日から


 楽天ペイメントは4月18日、共通ポイントサービス「楽天ポイントカード」のアプリとキャッシュレス決済サービス「楽天ペイ」のアプリを2024年12月頃に統合し、その後、IC型電子マネー「楽天Edy」アプリも統合すると発表した。
 また、6月4日以降、「楽天ペイ」アプリのポイント還元プログラムを一新し、ポイント進呈のタイミングを、現行の「楽天カードから『楽天キャッシュ』にチャージした時点」ではなく、「楽天カードを含むいずれかの方法でチャージした『楽天キャッシュ』を用いた決済時」に変更し、誰でもチャージ払いなら最大1.5%還元とする。このため、今のうちに「楽天キャッシュ」にチャージしておくとしばらくお得が続くだろう。なお、楽天ペイのポイント払い、楽天銀行口座払い、楽天カード払いに対するポイント還元率の変更はない。
 CCCMKホールディングス(CCCMKHD)と三井住友カードは4月22日に、旧「Tポイント」をベースとした新しい共通ポイントサービス「Vポイント」を開始した。青と黄色の2色のカラーの新「Vポイント」はCCCMKHDが運営し、これまで「T」を冠していたサービス・キャンペーンの大半は「V」を冠するものに変わったが、ポケットカードが発行する「Tカード プラス」「ファミマTカード」は、カード名称は変わらず、カード利用に応じてたまるポイントが「Tポイント」から「Vポイント」に切り替わった。
 「Vポイント」の開始を記念し、三井住友カードはエントリーの上、4月22日〜6月30日の期間中に、会計時にモバイルVカードを提示し対象の三井住友カードのスマートフォンの「タッチ決済」で支払うと、対象店舗での利用金額の10%のVポイントをプレゼントするキャンペーンを開催している。従来の「Vポイント」はポイントカードの提示では付与はなかったため、こうした条件のキャンペーンは今回が初めて。
 またPayPayは、5月7日からソフトバンクユーザーを対象に、条件を満たすと最大50%還元となる「PayPayクレジット限定クーポン」の提供を開始する。対象店舗・割引内容は、「デイリーヤマザキ/ローソン」で、1円以上の支払いで最大50%のPayPayポイント付与(上限は1回あたり最大200ポイント/店舗ごとに1回のみ)、「エディオン」「ビックカメラ」などの対象の家電量販店で1円以上の支払いで最大10%のPayPayポイント付与(上限は1回あたり最大800円ポイント/店舗ごとに1回のみ)。
 「PayPayクレジット限定クーポン」の利用には、ソフトバンクの契約と、スマートログイン設定済みのYahoo! JAPAN IDとPayPayアカウント連携、PayPayカードの登録・PayPay(クレジット)の設定が必要。スマートフォン向けに「auマネ活プラン」を提供するKDDI同様、ソフトバンクも、通信サービスと自社グループの金融サービスのセット利用の拡大を目指すようだ。ソフトバンクユーザー向けに、従来の「スーパーPayPayクーポン」も引き続き提供する。