マフラーを変えるとさまざまなメリットやデメリットが生じると言いますが、実際どのような影響があるのでしょうか。
マフラーを変えるとどのような影響がある?
バイクカスタムの代表格とも言える、バイクのマフラー交換。ただ、バイクに乗らない人からするとただうるさいと感じたり、見た目がほとんど変わっていなかったりとその魅力は分かりにくいかもしれません。
マフラー交換によるカスタムは見た目のかっこよさだけでなく、排気音や鼓動、性能などを変えられることから、オリジナリティあるカスタムの実感を湧きやすいパーツと言えるでしょう。
ではマフラーを変えることで、バイクへ具体的にどのような影響があるのでしょうか。
まず大きく影響が出るのは排気音の変化。マフラーの材質や内部構造によって、音の高さや低さが変わります。マフラーのパーツの一つである「サイレンサー」の大きさを調節することで、自分の好みの音質に調節することができます。しかし、マフラーを変えることでいくつかのメリット・デメリットも生じます。
まずひとつ目のメリットとして挙げられるのは、見た目を変えられるという点。なぜなら社外マフラーには純正マフラーにはない、存在感やデザイン性を備えたものが多いためです。
また材質やサイズのバリエーションも豊富なので、カジュアルな見た目からスタイリッシュな見た目まで、さまざまなスタイルに仕上げることが可能です。数ある種類の中から好みのマフラーを選び、交換することで理想的な見た目に変えることができます。
ふたつ目のメリットは、走行性能の向上です。なぜなら、社外マフラーは純正マフラーよりも軽量に設計されたものが多く、重量の軽量化が図りやすいからです。また、排気性能そのものもマフラーによって前後するため、軽量化されたマフラーは走行性能を変化させやすいです。
3つ目のメリットとしては、回転域の快適さが挙げられます。なぜなら、マフラー交換により排気の抜けが良くなると、吸排気効率が上がってさらに走行性能アップが期待できるからです。一般的に純正マフラーなどは排気の抜けが制御されており、低から中回転(街乗り域)のトルクを優先して設計されていることが多いため、排気効率を高めることで中から高回転域の吹け上がりがスムーズです。
そして4つ目のメリットは、バイクに乗ることがさらに楽しくなり、愛着が湧くこと。マフラーを変えれば走行性能が向上するだけでなく、エンジン音が自身にも聞こえるようになります。そうすることでバイクに乗ることがさらに楽しくなり、より愛車を好きになることができます。
一方で、マフラー交換は車検時のトラブルリスクというデメリットが生じる場合もあるようです。これは、社外マフラーは音量の問題から車検に通らない可能性があるからです。
250cc以上のバイクに限りますが、車検が義務付けられているバイクに乗っている場合は2年から3年ごとに車検に出さないと違反になってしまいます。マフラーを変えている場合、車検では対応以外のパーツを付けているとその都度、純正に戻さなければなりません。
個人差はありますが、面倒だと感じる人やこのことをまだ知らなかったという人は純正マフラーで乗り続ける方がよいでしょう。
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マフラーを変えると音だけでなく、見た目のかっこよさや乗り心地のよさなどのメリットが生じる一方で、車検の度に純正マフラーに戻さないといけないなどのデメリットが生じるようです。マフラー交換は、バイクを自分の好みにカスタマイズする楽しさがある反面、音以外にも影響が出ます。
またマフラーは決して安いものではないので、事前にリサーチして購入する必要があります。これからマフラーを変えたいと思っている人は、マフラー交換によって出る影響を知っておくことが大切と言えるでしょう。