我孫子市内のコンビニ店2店舗で3月に、アルバイト中の高校生計3人が電話de詐欺被害を未然に防いだとして、我孫子署の佐藤渉署長が感謝状を贈った。表彰されたのはいずれもセブン―イレブンでアルバイトしていた3人で、我孫子柴崎台3丁目店勤務の高校生、中村豪希さん(17)と、我孫子天王台6丁目店勤務の大学生、荒井風香さん(18)=当時高校3年生=、高校生の杉浦優海さん(18)。

 署によると、中村さんは3月30日夕、我孫子柴崎台3丁目店に訪れた市内の70代男性に対応。10万円分の電子マネーカードを購入しようとしたため目的を聞き、男性が「使い方は分からない」「友達にあげたりする」などと説明したため詐欺を疑い、説得して110番通報し被害を防いだ。

 一方、荒井さんと杉浦さんは3月31日夕、我孫子天王台6丁目店で、4万円分の電子マネーカードを購入しようとした市内の別の70代男性に目的を尋ねた。「パソコンがウイルス感染した」と話したため不審に思って110番通報し、被害を防止した。

 中村さんは「(被害を防げて)うれしい」、荒井さんは「感謝状を自宅に飾りたい」、杉浦さんは「警察が憧れだったのでうれしい」とそれぞれ喜んだ。

 佐藤署長は「機転を利かせた行動で2人の被害を防げた。心から感謝する」と謝辞を述べた。