高岡市木津地区の地域バス「木津ぐるりんバス」が1日、本格運行を始めた。発着点の木津公民館前で出発式があり、月安幸三・木津校下自治連合会長や角田悠紀市長らがテープカットで祝った。

 地区内移動を便利にするため、昨年から3回、実証運行を重ね、病院や医院に近い停留所を設けるなどルートや運行時刻を検討してきた。月安会長は「多くの人が利用して誇りに思えるバスにし、木津の発展につなげたい」と述べた。始発のバスには住民5人が乗り込み、集まった約40人が手を振って見送った。

 高岡やぶなみ駅やスーパー最寄りの停留所を設けた往復約12キロの地区巡回コースを、平日5便、土日・祝日は4便運行する。定員10人のワゴン車を市から借り受け、地区住民の有償ボランティア6人が運転する。

 地区外の人も利用でき、運賃は1回100円。市の補助と地区全戸の年400円の負担で費用を賄う。 (松村裕子)