俳優西村まさ彦(63)が、横浜流星(27)主演で2025年に放送されるNHK大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺(つたじゅうえいがのゆめばなし)〜」に出演することが発表された。

 「べらぼう」は江戸時代の版元で浮世絵師の喜多川歌麿や東洲斎写楽を世に出したことで知られる〝蔦重〟こと蔦屋重三郎(横浜)が、〝江戸の出版王〟へと成り上がっていく波瀾(はらん)万丈の人生を描く。脚本は17年の大河ドラマ「おんな城主 直虎」の森下佳子さんが担当する。

 西村が演じるのは西村屋与八。錦絵を手がけ、鈴木春信などの有名な絵師ともつながりを持ち、一代で江戸を代表する地本問屋に。やがては蔦重のライバルとして江戸の出版界を共にけん引していくことになる。

 西村は今回の役柄に関して「賢く抜け目がない人物でありながら、彼独自の倫理観と正義感を持っています。時には狡猾(こうかつ)さをもって物事を運んでいく手腕も、この役の魅力的な要素です。この役で私が特に表現したいのは、彼の内面の葛藤と、外界に対する彼の影響力の繊細なバランスをどのように表現するかが、演技の中で一つの挑戦となります」とコメント。

 西村はNHKドラマ「眩(くらら)〜北斎の娘」(17年)でも西村屋与八を演じており、「もう一度きちんとこの役と向き合えということなのだと思います。身が引き締まる思いです」と話している。

 このほか「べらぼう」の追加キャストとして、尾美としのり(58)、橋本淳(37)、芹澤興人(43)、水沢林太郎(21)、里見浩太朗(87)らが発表された。