新人女優・幸澤沙良が主演を務めるかつてない法廷ドラマ『JKと六法全書』。

5月17日(金)に放送された第5話では、女子高生弁護士(通称:JKB)・桜木みやび(幸澤沙良)が、殺人未遂と詐欺罪で逮捕された野々村香(北村優衣)の弁護を担当することになった。

すると香は奨学金の返済で多額の借金を背負っていることが判明。みやびは裁判で彼女の減刑を求めるため、奨学金の過酷なシステムについて切り込んだ。

◆卒業時点で多額の借金を負う社会

主人公のみやびは、ある日担任の遠藤司(浅井伸治)から、彼がかつて面倒を見ていた生徒・香の弁護を頼まれる。香は男性に2000万円を貢がせたうえ、殺人未遂と詐欺罪で逮捕されて世間を騒がせていた。

香は、集めたお金をホストクラブの雨倉ひかり(小越勇輝)に使っていた。しかしみやびが雨倉に話を聞くと、香はその前から借金を背負っていたという。

みやびがさらに調査を進めると、香の電話には債権回収業者からの着信履歴が無数に残っており、それが未払いの奨学金の返済を求めるものだと判明。そこでみやびは、香に奨学金を勧めた担任の遠藤を裁判に呼び出した。

遠藤は、当時教師を目指していた香のために奨学金で大学進学を勧めたと証言。返済がいらない給付奨学金だと枠が少なく借りられる額も少ないため、貸与型の奨学金を教えたと話す。

弁護士の早見新一郎(大東駿介)は「現在奨学金は学生の2人に1人が借りていると言われています。その平均額は310万円。社会に出る段階で、若者の肩に310万円の借金がのしかかってくる!」と説明。みやびも香が悪いことをしたと前置きしつつ、「その背後に若い子、私たちを追い詰める厳しい社会があるんです!」と訴えた。

さらにみやびは、奨学金の返済が遅れると矢のように催促が来て強制執行になると話し、「これでは奨学金というよりただの借金です!」と指摘。みやびが「このことを将来が不安定な高校生によーくわかるよう説明しましたか?」と詰め寄ると、遠藤は「話したと思いますが、詳しくは…」とうつむいた。

現実でも多くの学生が利用している奨学金だが、第5話を見ているとその裏に潜むリスクにあらためて気づかされる。