映画「かくしごと」(関根光才監督、6月7日公開)の完成披露舞台あいさつが7日、東京都内で行われ、主演を務めた杏(38)、中須翔真(13)、佐津川愛美(35)、安藤政信(48)、奥田瑛二(74)らが舞台あいさつを行った。 

 作家・北國浩二さんの小説「嘘」を映画化したヒューマンミステリー。杏は、故郷に戻り認知症の父親(奥田)を介護する日々を送る中、虐待の跡がある記憶を失った少年(中須)と出会い、少年の母親と偽って生活を送る主人公の絵本作家を演じる。

 杏は「彼との演技で貴重な体験ができました。2年ぶりに会って大きくなったと思うし、こんなに無垢(むく)な存在がいるんだと、画面の中で楽しんで欲しい」と中須の存在感を絶賛した。

 母の日が近いとあって、中須が杏に「僕のお母さんを演じくれてありがとう」とサプライズでカーネーションの花束をプレゼント。杏は「泣けてきますが、後でかみしめます」と感激の面持ちだった。