俳優平泉成(79)が23日、東京都内で初主演映画「明日を綴る写真館」(秋山純監督、6月7日公開)完成披露舞台あいさつに共演の市毛良枝(73)、佐藤浩市(63)、「Aぇ!group」の佐野晶哉(22)らと出席した。

 あるた梨沙さんの同名漫画を実写映画化。さびれた写真館を営むベテランカメラマン・鮫島(平泉)と、弟子入りした若手の太一(佐野)が織りなす感動ストーリー。

 平泉は、俳優人生60年で初主演をつかみ「感無量ですね。昔から『継続は力なり』と。(6月2日の誕生日には)80歳で主役。こんなすてきな映画で、今日は夢のようです」と感激の面持ち。平泉と”メル友”という佐野は「僕は勝手に孫だと思ってる」と語って仲良しな様子も見せた。

 写真館を訪れた客を演じた佐藤は、撮影を振り返り「成さんがうれしそうな顔で迎えてくれて(現場に)来て良かった」としみじみ語れば、鮫島の妻役の市毛は「成さんがカメラをのぞいている時の顔が色っぽくてカッコイイ」とほれ直していた。

 また、今後挑戦したいことを問われた平泉は「ジャズダンスを覚えてみたい」と意欲満々。市毛は楽器に挑戦したいとし、佐藤に楽曲を提供したいという佐野は「僕が書いた曲で、浩市さんが歌って、バックで市毛さんが演奏して、成さん踊りましょう」と大胆に提案して場内をわかせた。

 また秋山監督は「この映画が大ヒットして、”寅さん”のように(シリーズに)なり、成さんに100歳までやって頂くのどうでしょう」と夢を膨らませた。