女優の飯沼愛(20)が7月スタートのテレビ朝日系連続ドラマ「南くんが恋人⁉」(火曜午後9時)でGP帯ドラマ初主演を飾ることが23日、分かった。これまで4度ドラマ化されたラブコメディーの名作「南くんの恋人」を男女逆転バージョンで初映像化。相手役はダンス&ボーカルグループ「FANTASTICS」の八木勇征(27)が務める。

 内田春菊さんの人気漫画が原作で、同局は1994年に高橋由美子&武田真治、2004年には深田恭子&二宮和也のコンビで2度にわたり連続ドラマ化。これまでは15㎝の手のひらサイズになってしまう主人公・ちよみと普通の高校生・南くんとの物語だったが、令和初となる今作では南くんが手のひらサイズになってしまう。94年版を手がけた脚本家の岡田惠和さんが再び担当する。

 同局のドラマ初主演となる飯沼は約9000人のオーディションを勝ち抜いてデビューした注目の若手女優。「これまでそうそうたる方々が演じられてきた『南くんの恋人』を令和バージョンとして初めて男女逆転でやることになりました。“男女逆転”という設定は新しいなと思いましたし、そのような名作を自分が演じるということに、うれしさと驚きがありました」とコメント。「南くんとちよみの2人を応援したくなるように、そこは一番大事にして演じていきたい。新しい“令和のちよみ”をお届けできたら、と思っています」と意気込んだ。

 初共演となる八木については「やはり”国宝級イケメン”の印象が強いです(笑)。目や声に優しい雰囲気がにじみ出ていらっしゃって、南くんはけっこうイケイケなキャラクターなのですが、そんな南くんを演じている姿が今からとても楽しみです」と話した。

 今回初めて作品名を知ったという八木は「母や年上の方々に聞いてみたらみんな知っていて、それほどのビッグタイトルで数々の先輩方が演じられてきた作品なんだということをあらためて実感しました。作品の良さをしっかりと体現しつつ、飯沼さんと僕で新しいものを作っていけたら、と思っています」とコメント。「南くんは小さくなってしまう前は、ちよみからも『完璧な人』というイメージを持たれているけど、小さくなってからはワガママな部分や完璧ではない部分をちよみに見せていきます。そういうギャップを大切に演じていきたい。飯沼さん演じるちよみとの掛け合いは大事にしていきたい」と見どころをアピールした。

 オーディションからグループ入りした八木は同じようにオーディション出身の飯沼について「勝手に”同志感”を持っていました。飯沼さんは柔らかい雰囲気を持ちつつもハキハキとされていて…。先日の誕生日にプレゼントしてくださったサウナのグッズも、気に入ってあっという間に使ってしまいました(笑)」と明かした。

 過去に今作と同じ逆転版の漫画「南くんは恋人」も描いた内田さんは「時代が早かったのか…ファンレターが一通届いただけでしたが(笑)、時を経てこのバージョンでドラマになるなんて本当に感激です」と当時のエピソードも振り返りながらドラマ化に期待を寄せた。

 ●あらすじ 堀切ちよみ(飯沼)は昭和レトロな商店街で生まれ育った女子高生。バスケ部に所属し、ちょっぴり複雑な家族構成の中でも明るく過ごす心優しい女の子。幼なじみのような、小さい頃から兄妹のように過ごしていたちょっと年上のカッコいいお兄ちゃん”南くん”こと南浩之とは晴れて恋人同士に。しかし、大好きな南くんは突然15㎝の手のひらサイズになって、ちよみの前に現れる…。