石川県志賀町観光大使を務める歌手の島津悦子(62)が16日、志賀町文化センターで無料の復興支援コンサートを開き、集まった約300人を前に12曲を熱唱した。

 北陸3県を題材にした新曲「慈雨(なさけあめ)」が好調の島津は金沢市在住。元日の能登半島地震では自らも被災したが、甚大な被害を受けた方々を歌で応援したいという思いで今回のコンサートを実施した。

 会場では、観客が島津を歓声で迎え「来てくれてありがとう。元気をいっぱいもらった。久しぶりに笑った」などたくさんの感謝の声が聞かれた。島津の歌唱に感極まり涙ぐむ人も。

 感無量の島津は「皆さまに少しでも笑顔になってほしいと、心を込めて歌わせていただきました。これからも歌を通して応援していきたいと思います。きっとまた元気でお会いしましょうね」と再会を約束した。

 なお、この日はデビュー2作目の「恋路浜」でお世話になった能登町にも訪問し、被災者へ歌を届けた。