滋賀県甲賀市を流れる野洲川ダム上流(土山漁協管内)で渓流釣りが解禁となった1日に出かけた。活性が上がらず苦戦したが、何とかアマゴの顔を見られた。

 野洲川ダム湖畔にある国道477号の電光掲示板を見ると気温7度。野洲川ダム上流の深山橋からが渓流釣り区間となっている。先客のいる場所はパスし、冬期通行止めとなっているゲート前の空き地に駐車。午前7時前に入渓すると、数台の車がやって来た。

 大小の石がゴロゴロしている本格的な渓流相。竿4・5メートルにハリス0・3号、アマゴ針6号。まずはイクラ餌を透明度抜群のフラットな流れに振り込むと、2投目にカツン。パーマークと朱点が美しい17センチのアマゴが上がってきた。2匹目、3匹目と連発して解禁日の爆釣を期待したが、その後はアタリなし。

 釣り上がりながら落ち込みや石裏のヨレ、石陰をピンポイントで探るがダメ。車に戻ってから釣り下る。ランガンしていると汗ばむほどの日和だが、渓魚の活性は上がらない。ブドウ虫で小さな流れ込みを狙うと久々にアタリがあり、18センチをゲット。だが、喜んだのもつかの間、不法投棄された家電が目に飛び込んできて心が痛んだ。

 釣り下っていくとコツコツと小さなアタリが連続して楽しいが、正体はリリースサイズのアマゴやカジカ。木枝の張り出したポイントでは道糸が引っかからないよう注意して2匹追加した。風が強くなって昼前に納竿。釣果は18センチを頭にアマゴ6匹だった。今後の追加放流と、桜の開花に合わせて活性が上がることに期待したい。日券2500円、年券9000円。(問)土山漁協=(電)0748(68)0068

 (三重県鈴鹿市・伊藤正輝)