将棋の第82期名人戦7番勝負第2局が23、24日、千葉県成田市の成田山新勝寺で指され、後手の藤井聡太名人(21)=竜王・王位・叡王・王座・棋王・王将・棋聖との八冠=が豊島将之九段(33)を126手で破り2連勝とした。

 相掛かりの出だしから両者の飛車がそれぞれの4段目に浮く戦型になった本局。1日目の午後に藤井名人が中央に配した角と端から跳ねた右の桂馬で優位を築いた。2日目には1筋からの攻めを試みたが豊島九段の逆襲を食らい苦しい状況に追い込まれたが、最後は鮮やかな寄せを決めた。

 両者の通算成績は藤井名人の24勝11敗で、現在は藤井名人が11連勝中。藤井名人は20日の第9期叡王戦第2局で、伊藤匠七段(21)に後手で敗れ、タイトル戦の対局連勝が16で止まったが、タイトル戦での対局連敗なしを継続した。第3局は5月8、9日に東京都大田区の羽田空港第1ターミナルで指される。