◇25日 ウエスタン・リーグ 阪神6―1中日(鳴尾浜)

 25日に出場選手登録を抹消された中日のクリスチャン・ロドリゲス内野手(22)が、「9番・遊撃」でフル出場。1打数無安打2四球で守りでは失策も記録した。開幕スタメン出場こそ果たしたものの、攻守で課題は山積み。2軍で技術を磨き、再昇格を目指す。

 出直しを図るロドリゲスが1プレー目で課題を突きつけられた。1回、阪神の先頭・高寺が初球をたたき、打球は三遊間へ。ロドリゲスが逆シングルで捕球を試みるもボールはグラブからこぼれ、失策を記録した。それでも、続く山田の遊ゴロはガッチリと捕球し、素早く二塁へトス。併殺を完成させた。

 打撃では7イニングを1安打に抑えられたビーズリーから2四球。「東京からの移動で少し体の疲れはありましたが、試合でベストなパフォーマンスを出せるよう全力でプレーしました」。落ち着いてボールを見極めた。

 今季、育成選手として来日し、持ち前の華麗な遊撃守備で支配下登録、そして開幕スタメンをつかみ取った。しかし、攻守ともに苦しみ、ここまでスタメン出場は7試合にとどまった。春季キャンプ前半に2軍・読谷組でロドリゲスを指導した井上2軍監督は「育成選手から始まってるから、まだまだ教えなきゃいけないこともいっぱいある。経験を積ませていくしかないと思うけどね」と語る。

 ロドリゲス自身もレベルアップの必要性を痛感している。1軍では22打数3安打、打率1割3分6厘。「打撃でボールを力強くたたけるように、体づくりの面では、ウエートで体を大きくしたい。たくさん試合に出て、感覚をつかめるよう頑張ります」。巻き返しへ、鍛錬に励む。