◇25日 巨人3―2中日(東京ドーム)

 危険な打球が竜党ひしめく左翼席へ突き刺さった。細川が1点リードの6回、巨人先発・菅野の高め148キロ速球を引っぱたいて4号ソロ。押しつぶされ、はじき出された白球は低い弾道のままフェンスを越えた。

 「いいスイングができました。追加点が取れてよかったです」。6日の広島戦(マツダ)以来、約3週間ぶりの一発だった。

 打ち返した打球は凶暴に観客席へ向かう。オープン戦では本拠地バンテリンドームの5階席へぶち込んだ。球団によると、打球速度は185キロ。今季メジャー最速はドジャース大谷翔平の191キロで、カブス鈴木誠也の185キロがそれに次ぐ。背番号55の打球速度は日本を飛び出して米国でもトップクラスなのだ。

 「5階席へ飛んだときは、スイングもタイミングも、最高だったんです。いろいろな条件がマッチした、これ以上ない当たりでした」