◇28日 Bリーグ35節 三河 79–89 佐賀(ウィングアリーナ刈谷)

 シーホース三河は佐賀バルーナーズ戦に競り負けた。CS進出マジック「2」でゲーム2を迎え、両者ともに3Pシュートの撃ち合いになるなか、1桁点差の我慢比べとなったものの、終盤の大事な場面で相手に3Pシュートを決め切られ、マストウインのゲームを落とした。

■1Q

三河 22–29 佐賀

高確率に3Pシュートを決め合うアップテンポな展開に

スターティング5は、#10レイマン、#11久保田、#19西田(優)、#43イ、#54ガードナー。

#11久保田が#10レイマンの3Pシュート、#54ガードナーのバスケットカウントをお膳立てして6-0と先手を取る。

佐賀は#25角田のカットイン、#60フィーラーのバスケットカウントで応戦。ターンオーバーからファストブレイクを許して6-7と逆転されると、佐賀#60フィーラーの3Pシュート, #2ガルシアのアタックと内外から得点を重ねられ、9-18と一気に流れを持っていかれてしまう。

タイムアウト後、#7長野が3Pシュートで反撃の狼煙を上げる。佐賀は#34井上の3Pシュートで対抗するが、#10レイマンのドライブ、3Pシュートの連続得点で4点差に詰め寄る。佐賀はタイムアウトで流れを切ろうとするが、#7長野のスティールから#0オーガストがファストブレイクで加点。残り2分に#7長野の3Pシュートで22-23の1点差に迫る。

しかし終盤、佐賀#25角田の3Pシュート、#23チャイルズのダンクなどで7点のリードを築かれる。

■2Q

三河 40–39 佐賀 (三河 18–10 佐賀)

フィジカルなディフェンスで10失点に抑え、逆転して後半へ

スタートは、#0オーガスト、#7長野、#18角野、#32シェーファー、#54ガードナー。

佐賀#30狩野のアウトサイドシュートで先制されるが、#32シェーファーの3Pシュートやハイロープレーから#0オーガストがバスケットカウントをもぎ取ってワンポゼッション差に追い上げる。

身体を張ったディフェンスで佐賀の攻撃を単発に終わらせると、#7長野と#54ガードナーの息のあったプレーで崩し、開始4分にファストブレイクから#27石井が3Pシュートを射抜いて33-33の同点としてオフィシャルタイムアウトに入る。

その後は両者一歩も引かない熾烈な主導権争いを繰り広げるが、#54ガードナーが2本の3Pシュートを含む7得点を挙げて、1点リードで試合を折り返す。

■3Q

三河 59–60 佐賀 (三河 19–21 佐賀)

長野がハードなディフェンスと3Pシュートで牽引

スタートは、#7長野、#10レイマン、#19西田(優)、#43イ、#54ガードナー。

立ち上がりはオフェンスが重くなり、佐賀#25角田の3Pシュートなどでリードを5点に拡大される。

#54ガードナーのバスケットカウントで巻き返し、#7長野がオフェンスファウルを誘発するなどハードなディフェンスでチームを鼓舞すると、開始3分半に#43イの3Pシュートで逆転。さらに#7長野の連続3Pシュートで53-47とリードを6点に広げる。

しかし佐賀も#25角田の3Pシュート、#23チャイルズのバスケットカウントで譲らず、#25角田のドライブで勝ち越される。以降はシーソーゲームに突入。終了間際に#27石井のドライブに#0オーガストが合わせて1点差で勝負の最終Qを迎える。

■4Q

三河 79–89 佐賀 (三河 20–29 佐賀)

手痛い敗戦。CS進出マジックは「2」のまま最終節へ

スタートは、#0オーガスト、#10レイマン、#18角野、#27石井、#43イ。

開始早々、#0オーガストがスティールからプッシュしてダンクを叩き込んで逆転する。

そのまま勢いに乗るかと思われたが、その後はアウトサイドシュートを決め切ることができずオフェンスが停滞。徐々に佐賀に点差をつけられ、開始3分に#55ハレルソンの3Pシュートで63-70と7点のビハインドを背負う。

その後も得点を奪えず重苦しい時間が続くが、#0オーガストがリバウンドで食らいつく。

オフィシャルタイムアウト明け、#32シェーファーがカットインからフリースローを獲得。残り4分半に#7長野が5本目の3Pシュートを沈めて70-74と4点差まで追い上げる。

ファン・ブースターも大青援で反撃ムードを作り、残り2分に#0オーガストの3Pシュートで2点差に肉薄するが、直後に佐賀#60フィーラーの3Pシュートを決め返されて逆転することができない。

ファウルゲームに持ち込むが、残り45秒に佐賀#34 井上に3Pシュートで8点差とされてしまう。最後まで勝利への執着心を出したが、79-89で逃げ切られた。

■シーホース三河 ライアン・リッチマンヘッドコーチ 試合後コメント

「 良い試合だったとはとても言えません。 スタートに自分たちで自分たちを苦しめてしまい、2Qで少し自分たちを取り戻しかけたけれども、継続できなかったことが悔やまれます。集中力や細かい点でのレベルが、勝つレベルではなかったと思います。チームプランの遂行レベルや、相手選手の特徴への理解といった細かい点がしっかりやりきれたかどうかが勝敗を分けたと思います。レギュラーシーズンは来週で最後になりますが、1試合1試合学んで成長するという点はなんら変わりません。今日の試合から学び、改善して来週末を臨みたいと思います」

(シーホース三河のプレスリリースから)