◇28日(日本時間29日)MLB ブルージェイズ3―1ドジャース(トロント)

 ドジャースの大谷翔平選手(29)は敵地のブルージェイズ戦で3試合ぶりに快音がなく、4打数無安打、1三振。チームも1―3で敗れ、6連勝で止まった。

 球団地元紙ロサンゼルス・タイムズのジャック・ハリス記者はX(旧ツイッター)で「今週末は、得点圏でボール球に手を出しすぎる大谷翔平にまたも逆戻りしてしまった。(8回無死二、三塁の第4打席は)連続でボール球の直球に手を出し、フライアウト。今季は得点圏に走者を置いて打率1割7分6厘(34打数6安打)だ」と指摘した。

 これにファンは反発した。「大谷はここぞという場面に弱いというヤツがいたら、RISP(得点圏に走者がいる場面)のスタッツはこうなっている。2021〜23年の期間で大谷はRISPでOPS(1・153)、長打率(・689)、wOBA(・440)、wRC+(186)がいずれもリーグトップ。しかも(昨年9月の右肘の)大手術から回復中で、新しいチームだぞ」

 「wOBA」は安打や四死球など得点に絡む指数で、「wRC+」はリーグ平均を100で換算した得点創出力の指標。

 さらには「大谷のキャリア177本塁打のうち115本が2点差以内の場面で、74本が同点か勝ち越し弾だ。シーズンは長い。落ち着けよ」とのリアクションもあれば、8回はシングルヒットでも同点の場面だったこともあり、逆に「大谷の問題は、走者がいるときにいつも500フィート(約152メートル)かっ飛ばそうとすること。きょう必要な全てはヒットだったのに…」と嘆息する声も上がった。(写真はAP)