◇29日 巨人0―9ヤクルト(東京ドーム)

 巨人は今季ワーストの被安打16、9失点で大敗。貯金は2となり、雨天中止で試合がなかった首位・阪神とは1・5ゲーム差となった。打線もヤフーレの前に3安打完封負けといいところなく、阿部慎之助監督はナインに奮起を求めた。

 故障から復帰し、6日DeNA戦以来の先発となったグリフィンが4イニング8失点と大乱調。阿部監督は「真っすぐが両サイドにしっかり投げられてない。見切り発車させてしまった」と復帰のタイミングが早かったとして、今後の起用は「考えようかな」と語った。

 指揮官は「9点取られたから2敗するわけじゃない」と前を向いたが、内心穏やかなはずはない。「ゴールデンウイークで今日しか見に来られない人に、ぶざまな試合で申し訳ない。明日は選手が、どれだけ切り替え力を持っているかという勝負だと思う」。月間勝ち越しをかけた4月最終戦は、今後を占う一戦となる。