◇29日 ロッテ6―8楽天(ZOZOマリン)

 両チーム合計で16与四死球。大荒れの展開の中でほほ笑んだのが、先発を務めた楽天の2年目右腕・荘司康誠投手(23)だった。5イニングを5安打4失点。序盤に4失点しながら打線の援護を得ての逆転勝利で今季初白星を射止めた。

 「絶対に逆転してくれると思っていた。さすがだな、と。野手の皆さんに感謝です」

 発熱による体調不良から復帰して中22日でのマウンド。実戦勘が鈍っていたことも重なり、序盤に4点を献上したものの、打線が奮起した。2点を追う6回に制球に苦しむロッテの先発・種市らから3点を奪って逆転。荘司が降板した5回終了時点では敗色もちらついたが、一転して白星を呼び込む展開となった。

 ただし、今江監督は「もうちょっとやってもらわないと困る。次は自分の力で勝利を呼びこめるような投球を」。期待を寄せる右腕に注文をつけ、盤石の投球を求めた。