パリ五輪の競泳男子800メートルリレー日本代表の村佐達也(17)=中京大中京高3年=が30日、母校の富士松北小学校(愛知県刈谷市)を訪れ、約400人の全校児童を前に、ぶれない夢を持ち続ける大切さを伝えた。

 1時間目に体育館で行われた激励会では、小学6年の卒業文集に村佐が「オリンピックに出場して、金メダルを取りたいです」としたためたことなどを紹介。思いを記してから6年ほどで五輪出場を決めて有言実行を果たし、「部活動とかあると思うけど、一番の敵は自分だと思って頑張ってください」と克己の大切さを説いた。

 児童からの質問コーナーもあり、自由形で速く泳ぐコツを聞かれた村佐は「手と脚のタイミングを連動させるのが大事」と助言した。終了後は後輩たちから次々とサインを求められた村佐。3月の代表内定後は色紙140枚にペンを走らせたそうで、慣れた手つきで子どもたちのノートにサインし、偉大な先輩としての風格を漂わせた。