不在となっているサッカー韓国代表監督が近く決まるかもしれない。韓国メディアの「スポーツ朝鮮」が有力候補に米国出身のジェシー・マーシュ氏(50)が挙がっていると30日までに報じた。同氏はオーストリア1部のレッドブル・ザルツブルク監督時代に日本代表MF南野拓実(モナコ)を指導。W杯カタール大会で日本の10番を背負った29歳の恩師がライバル国を率いる可能性が出ている。

 韓国はアジア・カップ準決勝でヨルダンに0―2で敗退。大会終了後の今年2月、韓国協会は就任から1年足らずでクリンスマン前監督(59)を解任。3月に行われたW杯アジア2次予選の2試合はパリ五輪を目指すU―23韓国代表の黄善洪監督(55)が暫定で指揮を執った。

 同紙によると、代表監督の選任を担う強化委員会が今月30日にも最終会議を持つ予定。韓国協会は監督候補者を3人に絞っており、マーシュ氏は最右翼だという。6月にはW杯アジア2次予選の残り2試合が控えているが、それまでには新指揮官が決まりそうだ。

 マーシュ氏はレッドブル・ザルツブルクやドイツ1部のRBライプチヒなどを指揮。2022年2月にアルゼンチン出身のマルセロ・ビエルサ監督の後任としてリーズの指揮官に就くと、17位でイングランド・プレミアリーグ残留に導いた。しかし、翌シーズンは低迷を覆せないまま成績不振を理由に23年2月に解任された。