ラグビーリーグワンの東京SGが30日、東京都府中市内のグラウンドでNTTリーグワン最終節の東京ベイ戦(4日・秩父宮ラグビー場)に向けた練習を公開した。

 シーズンはすでに15節が終了。連戦の疲労は蓄積しているはずだが、この日の練習は約2時間、当たりありタックルありの実戦形式で続いた。

 すでに4強によるプレーオフ進出を決めている東京SGだが、27日のBL東京戦には27―36で完敗。「相手のFWにブレークダウン(タックル後のボール争奪戦)でプレッシャーをかけられてしまった。東京ベイはFWがもっとデカいので、この前以上にブレークダウンがポイントになる」と田中澄憲監督(48)と話した。

 この試合から1週間後にプレーオフ。準決勝ではBL東京と再戦する可能性が高いが、「先は見ずに目の前の東京ベイに勝ちに行く」と指揮官は言い切った。

 最終節に闘志を燃やしているのが、昨季は18トライを挙げリーグワンのトライ王に輝いたWTB尾崎晟也(28)だ。今季はここまで13トライ。トライ王争いの首位を走る静岡のWTBツイタマの15を2差で追っている。

 「一番はチームが勝つことですが、その上でトライ王も取れればなおいい。僕がトライを取るということはチームのアタックがうまくいっているということですからね」

 今季は開幕戦で3トライを挙げたが、その後は9試合で3トライと停滞。しかし、そこから前節までは5試合連続の7トライと量産態勢に入った。

 「序盤はキック戦術を多用していたけど、今はアタックでいろんなところに顔を出してボールタッチを増やして、結果的にトライが増えました」

 エースは2年連続のトライ王を獲得して、プレーオフに向けチームを加速させる覚悟だ。