柔道女子48キロ級で五輪5大会連続メダリストの谷亮子さん(48)が30日、東京都内で全日本女子合宿の参加者に向けて講話をした。五輪連覇、結婚出産を経て復帰した経験を惜しみなく伝えた。「同じ技は2度かからないので、対戦相手に対して技や組み手のパターンを20〜30個準備する」などと助言した。

 パリ五輪同階級代表の角田夏実(31)=SBC湘南美容クリニック=は「準備が一番大事だと思った。得意のともえ投げに入るパターンを増やしたい」と話し、アテネ五輪を谷さんが制して以来、20年ぶりの同階級金メダルを目指す。

 谷さんは代表選手へ「パリで金、やっパリ金!『やっぱりね』と思わせるような柔道をしてほしい」とエール。女子52キロ級で連覇を狙う阿部詩(23)=パーク24=は「やっパリ金、使わせてもらいます」とフレーズを気に入った様子だ。