◇30日 ウエスタン・リーグ 中日―くふうハヤテ(ナゴヤ球場)

 中日・根尾昂投手(24)が30日、ウエスタン・リーグのくふうハヤテ戦(ナゴヤ)に先発し、プロ入り最長の8イニングを投げて5安打1失点(自責0)、9奪三振と好投。2軍ながらプロ2勝目を挙げた。試合は中日が5―1で勝った。

 前回登板した23日の阪神戦(鳴尾浜)で3イニングを6安打6失点、3四球と苦戦した根尾が1週間でしっかりと修正してきた。8イニング1失点の好投だ。

 「打たせて取るところは打たせて取れたし、空振りがほしいところも山浅が(うまくサインを)出してくれたかなと思います」

 上々の立ち上がりだった。1回を無失点に抑えると、2回は3者連続で三振を奪い、1回の最後の打者を含め4連続三振と圧巻だった。その後は3、4、5回と3イニング連続で得点圏に走者を置いたものの、粘りの投球で得点を許さなかった。8回は味方の失策もあり、1点を失ったが、最少失点で切り抜けた。

 井上2軍監督は「良かったレベルをどんどん上げていってほしい。オリックス、ソフトバンクにもこれくらいの投球をして、段階を上って1軍へチャレンジしてほしい」と期待を込めた。

 昨年は2軍公式戦で3度7イニングを投げているが、8イニングは自己最長。今季は16日のくふうハヤテ戦(ナゴヤ)で1、2軍を通して公式戦初白星を挙げており、プロ2勝目を手にした。

 「今日だけじゃなく続けられるようにしたい。ふがいない投球が続いていたので、しっかりイニングを投げられるように練習します」。1軍の舞台へ向け、背番号7は鍛錬を積む。