男子ゴルフツアーの中日クラウンズ(2日から4日間、中日新聞社共催)の公式練習とプロアマ戦が1日、愛知県東郷町の名古屋GC和合C(6557ヤード、パー70)で行われ、前週の大会で優勝した桂川有人(25)=国際スポーツ振興協会=がプロアマ戦のラウンド後に会見し、2週連続優勝へ強い意欲を見せた。

 2位に3打差をつける圧倒的な勝ち方で、ツアー2勝目を挙げた前週のISPSハンダ欧州・日本トーナメントに続いて、今週は地元・愛知県での大会。清須市出身の桂川のモチベーションも高まる一方だ。

 「地元だし、期待を感じてますし、それに応えたい。(2週連続優勝を)成し遂げたいという感じです」

 会場の名古屋GC和合Cは、ツアーでも指折りの技術が要求されるコース。飛距離が短いホールが多く、その分、フェアウエーが狭く、グリーンは硬くて速い。

 「きょう回ってみて、グリーンはよく仕上がってました。調子はまあまあだと思います。このコースはいかにアイアンの精度を上げていけるかがカギになると思う」と勝利のためのポイントを挙げた。

 もともとショットの精度には定評があった。このオフから肉体改造にも着手して、167センチと小柄ながらドライバーの平均飛距離で3位につけるなど、飛ばしも手にいれた。最終目標は、米ツアーでの活躍。今はそのための実力を磨く時期だと自覚している。先週の欧州ツアーの優勝で、欧州ツアーのシードを手に入れたが、安易に行くつもりはない。

 「何が自分にとってベストなのかを考えています。もっと実力をつけたい。そのためには何をすべきかを、ゆっくりと考えたい」と慎重な構えを見せる。

 アマチュア時代も含め5度目の挑戦となる和合で、桂川がその進化を見せつける。