残された切符はあとわすか。今週、べラジオボンドが賞金面での日本ダービーの出走権を狙って4日の京都新聞杯(G2・京都競馬場・芝2200メートル)に参戦する。現在の収得賞金は400万円。ダービーの出走賞金ボーダーを考えると、勝つことが条件となる。

 「まだ心身ともに幼さを残して教えることはたくさんある状況。でも、ダービーを考えると結果を残さないと。2着だと微妙な状況。勝利が欲しいところですね」と上村調教師は”ラストチャンス”へ力を込める。

 前走の毎日杯3着は重馬場に泣いた。課題だった発馬を決め、内容は悪くはなかったが肝心なところでの進みが悪く、力を十分に発揮できなかった。隠された能力はある。だから上村師は良馬場でのレースを望む。

 「良馬場の方がいい馬ですからね。今の京都の時計の速い芝は合う。前走はあの馬場でよく走ったと思うし、力も示してくれた。今週の追い切りも時計、動きともに良かったので」と師は順調ぶりを強調した。

 同じく、べラジオの冠を持つべラジオオペラはダービーでは4着に敗れたが、大阪杯を勝ってGⅠ馬へと名乗りを上げた。偉大な先輩に続きたい。べラジオボンドが頂点の座への切符を狙ってG2タイトルへ挑む。