シーズン開幕の地で量産態勢を加速させる。今季7本塁打でホームランダービー単独トップをひた走る中日の細川成也外野手(25)。開幕カードで快音を響かせられなかった鬱憤(うっぷん)を神宮でのヤクルト3連戦で晴らす。

 「もう勝てるようにやっていくだけ。チームが勝てるようなバッティングをしていきたい」

 チームは連敗で借金生活に突入。苦しい状況だからこそ、まずは連敗を止めるためのチームバッティングを心掛ける。ただ、細川らしい大きな放物線がチームの勝利に直結するのも事実だ。

 本拠地開幕戦での今季1号となるサヨナラアーチを皮切りに4月は最終的に月間打率3割3分、6本塁打。ここ6試合では4発と量産態勢に入り、打率は2割9分9厘と3割をうかがうところまで上昇した。堂々のチーム三冠王に君臨し”2年目のジンクス”をはね返す活躍を見せている。

 本塁打争いでは両リーグトップの7本塁打もまだ28試合が終わった段階。「そこ(本塁打数トップの座)は意識していないですね」と肩肘張らずに打席に入る。次の対戦相手はリーグ本塁打数2位の村上、オスナの両大砲を擁するヤクルト。開幕カードでは3試合計14打席で無安打と苦汁をなめていた。