モト2&3公式テスト WGP ロードレース世界選手権 30日

ヘレスサーキット(スペイン) ペン&カメラ=遠藤智

 モト3クラスで日本勢2人が好タイムを記録した。インタクトの鈴木竜生は計62周をこなし、総合5番手。「自己ベストも更新できたし、悪くない。一発のタイムを出せるようになったので、次はアベレージ(連続走行)を上げたい」と好感触をアピールした。

 当地で行われた第4戦スペインGP(4月28日)では、予想外のアクシデントに見舞われた。ハンドルとフレームの隙間に部品が挟まり、緊急ピットインを余儀なくされて1周遅れの25位。「レースではいろんなことが起きるもの。仕方ない」と頭を切り替え、次戦フランスGP(12日決勝)での雪辱を狙う。

 MSIの山中琉聖もスペインGP期間中の自己ベストを塗り替えて同7番手。車体調整を変更しながら計75周をこなし、「大会では硬めのタイヤで良いフィーリングがつかめなかったので、いろんなセットアップを試した。気温の下がった夕方に、硬めのタイヤでベストタイムを出せて良かった」と成果を強調した。

 ここ2戦続けて自己ベストの4位に食い込み、初表彰台の期待も高まる。得意とする次戦フランスへ、「とにかくベストを尽くすだけ」と無心で挑むことを誓った。