◇3日 男子ゴルフ 中日クラウンズ第2日(愛知県東郷町、名古屋GC和合C)

 安定した戦いぶりが持ち味の小木曽喬(フロンティアの介護)が、派手なゴルフで8アンダーの2位に躍り出た。地元勢としてひときわ大きな期待を背負いながら10バーディー、4ボギー。とくに後半はパーが一つもないスコアメイクに「調子が良いからこそ」と自信たっぷりにうなずいた。

 伸ばしたスコアの裏には気持ちの強さがあった。前日に連続バーディーを奪った10番と11番で、この日は連続ボギー。狙い所でスコアを伸ばせず意気消沈してもおかしくない展開だったが、「貯金もあったし、周りが伸びていなかった。我慢していたらまたバーディーが来る」と信じた。

 再び気持ちを立て直し、好調なショットを軸に12番から3連続バーディー。そこに運も味方した。13番パー3。1打目をバンカーに入れたが、2打目のバンカーからの一振りがそのままチップイン。「あまり良いショットではなかったけど入ってくれた。あれが今日1番のラッキーだった」と表情をやわらげた。

 名古屋市出身で小さいころから観戦し、憧れた大会でもある。かつて自分が送ったような声援を、27歳になった今は自らの背中で受ける。「残り2日間、自分がどこの位置でプレーするかが大事になる」。期待の大きさを感じながら、頂点を見据える。