◇7日(日本時間8日)MLB カブス3―2パドレス(シカゴ)

 カブスの今永昇太投手(30)は地元のパドレス戦に先発。メジャー自己最多の102球を投げ、8奪三振など7回3分の0を7安打2失点、1四球と好投したが勝敗は付かず、自身6連勝はならなかった。

 1球に泣いた。今永が8回のマウンドに上がったのは、メジャー7試合目の登板で初めて。だが、無死一塁からプロファーに投じた真ん中低めのボール球、135キロの宝刀スプリットをすくい上げられた打球は、無情にも左中間フェンスを越える逆転2ラン。それでも、カブスはブッシュのサヨナラ7号ソロで劇的な逆転勝利を収め、今永のメジャー初黒星は回避した。

 この被弾した2ランの飛距離は385フィート(約117メートル)。米ホームランリポートによれば、この打球がスタンドインするのは、メジャー全30球場中わずか2球場(カブス本拠地のリグレーフィールドとブルワーズ本拠地のアメリカンファミリーフィールド)だという。

 カウンセル監督が続投させたのも驚きだった。今永は7回で95球を費やしたが、8回もマウンドへ。5月初めで先発投手が100球を超えるのは大リーグでも珍しく、フォロワー数50万人超の米大リーグアナリスト、『ピッチングニンジャ』ことロブ・フリードマンさんは「今永は7回で全てを出し切ったように見えた」とし、地元AM局WSCRも「今永は7回を無失点に抑え、8回も続投したのは驚きだった」と伝えた。(写真はAP)