◇15日 ロッテ10―0中日(ZOZOマリン)

 先発を予定していたロッテの佐々木朗希投手が右上肢のコンディショニング不良で離脱したピンチを救援陣が救った。代わりに中継ぎ投手でつなぐ「ブルペンデー」に起用された計5投手が零封リレーを完成。2番手の高野脩汰投手がプロ初勝利を挙げて連敗を5でストップし、就任2年目の吉井理人監督に監督通算100勝目をプレゼントした。

 「ブルペンデーだったので、しっかりゼロ(点)でつなぐ強い気持ちを持っていきました。2年目の前半で初勝利を挙げられて良かったです」。この日は母校・出雲商(島根)の大先輩である元広島投手の大野豊さんがテレビ解説で来場。「試合前に話をさせてもらって『頑張れよ』って言っていただいた。すごいレジェンドだし、すごい方なのでうれしかった。大野さんの前でいいところを見せられて良かったです」と笑顔で喜んだ。

 100勝の節目の記念球を高野脩に譲った吉井監督は「記念の100勝が高野(の初勝利)で残念」と冗談を飛ばしながらも「ブルペンデーが100勝目というのは自分らしいと思います」。やむを得ず選んだ継投策が見事に成功し、投手出身監督ならではの余韻に浸った。