「中日−DeNA」(1日、バンテリンドーム)

 中日・涌井がまさかの初回9失点KOを喫した。先頭から8球で4点を失うと、猛攻を止められず。先発ではプロ最短、初めて1イニングを投げ切ることができず、立浪監督が決断した。

 先頭桑原に初球で安打を許すと、2番・蝦名には2球目に中前打を打たれた。佐野には1−2と追い込んでからの4球目に中前へポトリと落ちる不運な安打を打たれ、二走・桑原が生還した。

 さらに、続く牧には初球の変化球を強振され、左越えの3ラン。4人計8球で4点を失った。

 悪夢はこれだけでは終わらなかった。続く宮崎、京田にも連打を浴び、先頭から11球で6連打。戸柱は一直でようやくひとつ目のアウトを奪ったが、本拠地は騒然となった。

 さらに1死二、三塁から関根に四球。石田は三振に仕留めたが、桑原に中前へ2点適時打を浴びた。2番蝦名にも適時打を浴びたところで立浪監督がついに交代を決断。プロ20年目で初めて、初回を投げきれず屈辱のKOとなった。

 この後、2番手・梅野が佐野に右翼線二塁打を浴び、涌井が残した2走者が生還。涌井の記録は初回2/3を投げ、8安打9失点となった。

 涌井は今季、4試合に先発して2勝0敗、防御率0・77と好調だっただけに、信じがたい光景となった。