「ソフトバンク6−2阪神」(15日、みずほペイペイドーム)

 高卒4年目のソフトバンク・笹川吉康外野手が五回、阪神・ビーズリーの真ん中高めの直球を豪快に振り抜き、右翼席中段へのうれしいプロ初本塁打とした。

 小久保監督も笑顔で出迎えた衝撃の一撃。「ギータ2世」の前評判通り、左打席から少し反るような形でフルスイングするスタイルは柳田とウリ二つ。一緒にお立ち台に上がった東浜は、打ち方、打球スピード、打球角度、飛距離を含めて「ギータさんが打ったのかなと思いました。すごい選手が出てきましたね」と驚きを隠さなかった。

 笹川は193センチ、95キロ。188センチ、93キロの柳田よりもスケールの大きい体格を持つ。プロ初安打を放った前日14日に続くお立ち台では「今までにない気持ちよさがありました」とプロ初アーチの感触を振り返り、歓喜のベース一周について「ほとんど記憶にないです」と話すと、スタンドからは笑い声が漏れた。

 東浜が柳田みたいだと触れたことには「そうだと思います」と言ってファンを沸かせ、記念のホームランボールの行き先については「家族に贈ります」と語った。