3日・広島戦(マツダ)に先発予定の阪神・大竹耕太郎投手(29)が1日、甲子園で行われた投手指名練習に参加し、20代最後の1年にさらなる成長を誓った。先月29日に誕生日を迎えたばかりの左腕は「(現状を)維持しようとか衰退しないようにとか、そういう意識じゃなく、どんどん向上していくというか置き換えていくというか、そういう意識で毎日過ごしたい」と抱負を語った。

 29歳初登板は今季3度目の広島戦となる。昨季は7試合に先発して6勝0敗、防御率0・57と抜群の数字を残した。今季も2試合で1勝0敗、防御率0・69と好相性を維持。5月22日の前回対戦では7回無失点に封じて4勝目を挙げたが、それ以来白星から遠ざかっている。通算9戦7勝、防御率0・60を誇る鯉キラーが、5連勝中の敵地マツダスタジアムで42日ぶりの勝利を狙う。

 チームは2連敗で首位・広島と4差の4位に沈んでいるが「どういうチーム状況とか、あまり気にしていない。自分の役割は週一回投げること。それをしっかりと全うするだけ」。自然体のまま腕を振れば、その手にはおのずと白星が握られているはずだ。