プロ野球シーズンが始まり各社から2024年版のベースボールカードが出ているが、引き出しの奥にしまっている古いベースボールカードにも数万円の価値があるかもしれない。今、最も人気の高い選手といえば大谷翔平選手だろうが、エンゼルス時代のカードには25万5000円の高値を付けている買取業者もあるほか、オークションでも大谷選手のカードは人気があり、ヤフオクでは80万6000円で落札されたものもある。

投資先としても人気があるベースボールカードだが、どのカードにいくらの値段がついているのだろうか(本文中の価格はいずれも税、送料込み)。

■大谷翔平は80万円超え?高値がついているベースボールカード

ベースボールカードといえばカルビー <2229> のお菓子についている 「プロ野球チップスカード」を思い浮かべる人も多いだろうが、ほかにもベースボール・マガジン社の「BBMカード」、エポック社の「EPOCHプロ野球カード」、さらにはメジャーリーガーが対象となる米Topps社の「toppsカード」などがあり、どれも人気選手やサイン入りのカードには高値がつく場合が多い。

冒頭で挙げた大谷選手のカードはtoppsカードだ。また、ヤフオクで80万6000円で落札されたのもtoppsカード「大谷翔平goldlabel直筆サインカード」だった。

メジャーに行く前のカードにも高値がつくことが多く、2013年日本ハム・ルーキー時代の箔押しサインBBMカードには5600円の買取価格がついている。

大谷選手ほどではないものの、人気選手のカードには高額買取や高値での取引が期待でき、たとえばロッテ佐々木朗希投手の「2022プロ野球チップス第1弾スターカード」やヤクルト村上宗隆選手の「2022プロ野球チップス第3弾スターカード」はオークションでの相場価格が3000円〜5000円になっている。

今年からメジャーに挑戦したドジャース山本由伸投手のサイン入りプロ野球チップスカードも、オークションでは3000円で取引されているし、選手以外でも昨年38年ぶりの日本一になった阪神タイガース岡田監督のサイン入りEPOCHプロ野球カードには3150円の高値がついている。

■往年の名選手カードも意外に高値。50万円超えの選手は誰?

古いベースボールカードでも保存状態によっては高値がつく場合があり、巨人の松井秀喜選手の「直筆サイン入りBBMカード」に50万円以上の買取価格がついたケースがある。

巨人監督時代の「1978年長嶋茂雄プロ野球チップスカード」には8万1000円、同じく巨人の「原辰徳1983年プロ野球チップスカード」にも2万3100円と高い買取価格がついている。

有名な選手でなくても高値がつく場合があり、中日ドラゴンズ堂上照投手、鈴木孝政投手の1978年プロ野球チップスカードにはそれぞれ7万4500円、5万円の買取価格がついた。

ここまで高額でなくても高値がつく古いベースボールカードはまだまだあり、たとえばイチロー選手の「1994北海道・山陽・九州限定版プロ野球チップスカード」の買取価格相場は4000円、東尾修投手の「1974プロ野球チップスカード」は1万2000円、田淵幸一選手の「プロ野球チップス1973ホームランカード」は6300円となっている。

■ベースボールカードを高く売るには……こんなカードは高値がつく

高値がつくベースボールカードの特徴として、まずサイン入りであることがあげられる。特に印刷した箔押しサインではなく、直筆サインが入っているカードのほうが希少価値は高いだろう。

一定の地域だけで販売された地域限定カードもレアカードとして値段が上がる可能性がある。名選手のルーキー時代のカードも高値がつくケースが多いようだ。

こうしたポテンシャルのあるカードを高値で売るには、カードスリーブに入れるなどしてできるだけ良い状態で保管しておいたほうがいい。

レアカードと一緒に通常のカードをまとめて売ると総額が上がる可能性がある。

また、売り先はベースボールカードの価値がわかっている業者がいいし、複数の店で査定してもらうのもいいだろう。

アメリカではミッキー・マントルの野球カードが約17億円で落札されたことがあるが、ベースボールカードはこんな夢をみながら買うのもいいかもしれない。

文/編集・dメニューマネー編集部