八戸市で子育て支援活動を展開する「パパママふぁいと協会」(下町三三夫代表)が、青森県内各地の母親らと共に、子育て中の親の学びを支援するオリジナル絵本5冊を製作した。それぞれの物語は、“先輩ママ”らの経験から生まれており、下町代表は「親子で楽しく読んでもらい、『気づき』につなげてほしい」と呼びかける。

 核家族化や共働き家庭が増えている現状もあり、「親が教育を学ぶ機会が限られている」ことを問題視してきた下町代表や同協会メンバーが、絵本を通じて、親にも学びの機会を持ってほしい―と企画した。

 絵本は八戸、むつ、青森など県内5エリアの保護者らが製作。八戸学院聖アンナ幼稚園の保護者7人による作品「あのね だいすき だいじょうぶだよ」では、苦手な物を克服させる魔法の言葉や、思わずたたいてしまった時の解決方法など、子育ての「あるある」や知恵が詰まったエピソードを収めている。

 絵本は1冊50部で、読み聞かせ団体などに提供する。著作権フリーとしており、各提供団体などには読み聞かせ動画の投稿を呼びかけている。動画は同協会のホームページ上で視聴可能。下町さんは「絵本や動画を通して、創作意欲を高めたり、楽しく学んだりしてほしい」と話していた。【全文】