八戸近海の定置網漁によるサクラマスの水揚げが徐々に本格化している。13日は八戸市第2魚市場に76・7キロが上場された。春の風物詩として知られる魚だが、今季は例年よりシーズンが遅れ気味とみられ、市場関係者はこれから漁獲が上向くことを期待している。

 八戸港での今季の定置網漁は、大型連休後に本格スタートした。沖合で操業する底引き網船は4月から漁獲していたが、定置網漁が始まったことで今後は水揚げ量が増える見通しだ。

 卸売業・八戸魚市場によると、13日は市南浜漁協所属の「第18源雄丸」が水揚げした。競りの結果、1キロ当たり1200〜600円の値が付いた。

 市場関係者は取材に「今年は小ぶりなサクラマスが多く、時季も遅くなっているようだ」とし、「これからまとまって取れることを期待したい」と語った。【全文】