馬場咲希が国内女子ツアー「宮里藍サントリーレディスオープン」にホステスアマとして出場する。初日は渋野日向子と山下美夢有と同組で回ることについて「すごく楽しみです」と、終始笑顔を見せていた。

宮里藍の金言にハッと 「今は自信を持って打てている」

◆国内女子プロゴルフ<宮里藍 サントリーレディスオープン 6月8〜11日 六甲国際ゴルフ倶楽部(兵庫県) 6513ヤード・パー72>

 アマチュアの馬場咲希がホステス選手として出場する試合は、「ブリヂストンレディス」に続いて今大会が2戦目だ。初日のペアリングでサントリー所属の渋野日向子、昨季の年間女王・山下美夢有との最注目組に入ったことに、「ビックリです! 一緒に回れるのがすごく楽しみです」と、興奮気味に語った。

渋野日向子、山下美夢有との最注目組で初日をプレーする馬場咲希(写真はワールドレディス サロンパスカップ) 写真:Getty Images
渋野日向子、山下美夢有との最注目組で初日をプレーする馬場咲希(写真はワールドレディス サロンパスカップ) 写真:Getty Images

 これだけの同伴プレーヤーとラウンドできる機会もなかなかないとあって、2人から学びたい、盗みたい事柄は多い。

「マネジメントも見てみたいし、ショット力もすごいなと思うので、いろいろと見ながら勉強したいです。渋野さんも山下さんもパットが強気のイメージがあるので、しっかり盗みたいです(笑)」と、ワクワクが止まらない様子だった。ただ、自分のゴルフについて語る段になると、慎重な姿勢を崩さなかった。

 直近の「ブリヂストンレディスオープン」は1打足らずに予選落ち。スイングとショットの不調が続くが、「1週間しっかり練習してきたので、それが発揮できるように頑張りたい。この前の試合よりも気持ちの面でも自信を持って打てています」と語る。

 金言となったのは、6日に行われた宮里藍とのアマチュア座談会だった。

「それまでは悪いところがあれば全部直そうと思っていたのですが、藍さんが『すべて考えすぎないこと』を強調されていて、ハッとしました。それで今は1〜2個の悪いところを重点的に直して練習するようにしています」

 アマチュアながらプロのような連戦が続く馬場だが、今は試合を続けながらショット力を戻すことが上位フィニッシュのカギとなる。渋野と山下、2人のスター選手の向こうを張って見せ場を作れるか、注目したい。

馬場 咲希(ばば・さき)

2005年4月25日生まれ、東京都出身。父親の影響で5歳からゴルフを始める。東京都ジュニアゴルフ選手権(18年)、関東ジュニアゴルフ選手権(19年)、東京都女子アマチュアゴルフ選手権(21年)などで優勝。175センチの長身で、270ヤードのドライバー飛距離が武器。22年は全米女子オープンに予選会を経て出場し、決勝ラウンドに進んで49位。8月の全米女子アマでは、日本勢として85年の服部道子以来、37年ぶりとなる優勝を手にした。

キム・ミョンウ