情報通信技術(ICT)を活用して住民同士が助け合う「集落のグループホーム化」事業を進めている伊方町は、5月に顔認証の本格運用を始める。役場や集会所などで町民の顔写真の登録を進めており、手始めに買い物支援サービスをスタートさせる。
 約40キロの細長い半島に55集落が点在する町の人口は1日現在7931人。年々減少し、高齢者の健康管理などが課題となっている。
 町は顔認証を通じて町民のデータを収集し、健康管理やオンライン診療、孤食解消など5分野の事業を展開する予定。災害発生時の安否確認にも活用したい考えで、住民の約7割に当たる5600人の登録を目指す。