福島県内は、ひろく晴れて、暖かく、過ごしやすい1日となりました。

気になるのが「桜の開花」です。

桜の便りが続々と届くなか、各地で花見客を迎え入れるための準備も進んでいます。

いわき市にも桜の便りが届き、桜前線の北上に期待が募るなか、ソメイヨシノの標本木がある福島市の信夫山公園では、連日、福島地方気象台の職員が桜の開花状況を確認しています。

4月2日も、午前と午後の2回、確認が行われました。

■福島地方気象台の職員

「開花はまだです。まだ一輪も咲いていないです」

残念ながら、桜の開花宣言は「おあずけ」となりました。

すでに、桜の開花予想日は過ぎていますから、福島市に桜の便りが届くのも、もう間もなくかもしれません。

一方、三春町の「三春滝桜」では、桜は、まだつぼみのままですが、すでに県外からツアー客が訪れていて、樹齢1千年以上ともいわれるその姿を写真に収めていました。

■山口県からの観光客

「残念でしたけど幹とか見ているだけで素敵なので思ったより満足しています。」

日本気象協会によりますと、三春の滝桜の開花予想は、4月5日ともうすぐ。

■井上朔実記者

「三春滝桜の開花を前に地元のお店が観光客を迎える準備をしています」

周辺の施設では、花見客を迎え入れる準備が進められていました。

周辺では、2023年よりも3店舗多い30の店が並ぶ予定で、一部の店舗ではすでに営業が始まっています。

新型コロナが5類に移行してから、初の花見シーズンで、期待も大きく、観光の回復に期待して出店を希望する数が増えたほか、飲食などができるスペースは2023年よりも2倍ほど広がりました。

■出店者

「春のこの時期が一番忙しいですね。揚げたての美味しいグルメンチをたくさん食べに来てください。」

お店の人たちにとっても、桜シーズンは書き入れ時で、2024年は、多くの花見客が来ることを見越しています。

■出店者

「チャーター便とか海外のお客さんが来てくれるので」

福島空港では、台湾のほか、4月14日までベトナムとのチャーター便が運航。

これらをきっかけに、福島を代表する桜の名所にも、多くの観光客が足を運べばと、期待を寄せています。

■出店者

「ぜひともこっちに来てもらって福島のいいところ見てもらえたらとってもいいと思います」