私たちの生活に欠かせないティッシュペーパーなどの家庭用の紙製品が4月から値上がりしています。

背景にあるのが原材料や人件費の高騰です。福島県内にもその影響が及んでいます。

取材したのは大玉村のスーパーマーケットです。

売り場を訪れていた男性に話しを聞くと…

■男性の買い物客

「まぁ困るよね。ないのかなとは思うけど。値段的にはまぁ安いのを(買う)」

男性を悩ませていたもの…それは、ティッシュペーパーなどの家庭用紙製品の値上がりです。

海外から輸入する原材料や人件費の高騰、さらには物流の、いわゆる「2024年問題」を理由に、4月から大手製紙メーカーが10パーセント以上、値上げしたのです。

取材した店でも物によっては最大100円値上がりしたそうです。

■女性の買い物客

「上がるとは聞いてましたけど、なくてはならないものなので、買わざるを得ないというか…」

生活必需品と言えるだけに家計にとっては大きな打撃です。

影響はこちらでも…

■箕田竜也記者

「紙製品の値上げの影響を受けていた1つがこちらのラーメン店です」

豪快な盛り付けと濃厚な味わいでファンを集める郡山市のラーメン店です。

食事中は汗が出たり、口についたスープを拭きたくなったりと、何かと、紙ナプキンやティッシュペーパーは使いたくなります。

ラーメン店にとって、紙製品の提供はおもてなしの一つですが…

■株式会社エフスリーインク 山本一平代表

「ティッシュペーパーや紙エプロンをお客さんは使われますね。1日平均して10箱は使いますね」

店によりますと、箱型のティッシュペーパーは1日に10箱。

さらに厨房ではキッチンペーパーを使用するため紙製品の値上がりは、店の経営を圧迫しかねないと言います。

■山本代表

「影響はかなり大きいですね。若武者グループは店舗が多いので、全部まとめますと年間で言えば数十万円ぐらいの負担はある」

今のところ紙製品の値上げに伴う商品価格の改定は考えていませんが…豚肉も値上がりしていて5月にラーメンの価格を引き上げる予定です。

■山本代表

「うちだけじゃなくて飲食店を、できれば、食べて応援していただけたら嬉しいですね」