福島第一原発の廃炉作業でトラブルが相次いだことを受け、東京電力はすべての作業について、手順や安全確認などの点検を始めました。

福島第一原発では、これまで放射性物質を含む水が建屋から漏れ出したり、送電ケーブルを誤って損傷したことによる停電で処理水の放出がストップしたりするなど、トラブルが相次いでいます。

東京電力は、こうしたトラブルを防ぐため、すべての作業の手順や現場の安全確認などの点検を始めたと発表しました。

対象となるのは、約800件で、このうち約120件は、すでに点検が終わっています。

残りの680件については、点検の間は作業を中断するものの、点検が終わった場所から順次作業を再開します。

点検は、5月中に終える見込みですが、長引いた場合は、廃炉のスケジュールに遅れが出る可能性もあるとしています。